2021-11-12 00:11:50
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コメント(4)
ノリタマさんは昔から家庭科は苦手でした。
料理を作るくらいなら、作らずに味わって飛びっきりの感想で友達のハートをつかみ、
裁縫はなら材料調達に命をかけ、授業が始まる前に1人達成感をかみしめている程です。
しかしそんなノリタマさんにも気になる課題が出されたなのです。
「エプロンを作ろう!」
母子家庭だったノリタマさん。
さんざん遊んで日が暮れて、家に帰ると家の窓には明かりが点り、夕飯の良い匂いを部屋中に充満させて母親がノリタマさんの帰りを待っていてくれていました。
暖かくて美味しい料理を毎日作ってくれる。
そんな母親をノリタマさんは神的な何かだと本気で思っていたのです。
「何かたまには貢がなければ………」
「義務教育終わってすぐ捨てられるのだけは断固阻止したいよね………」
「エプロン?良いじゃない!!
日頃の感謝にもなるし、一石二鳥!」
目的が決まったノリタマさんはすぐさま行動に移りました。
来る日も来る日も家庭科の授業がある度、裁縫が得意なクラスの女子に本気で祈りました。
「あーっ、誰か丈夫で使いやすいエプロン作ってくれないかなぁー!」
崇拝する神の為必死です。なりふり構ってる場合じゃないのです。
「ノリの家、母さん1人で大変なんだよなぁー。」
家庭の事情も包み隠さず誠意を見せます。
「ノリちゃんが一生懸命作った物なら……」
「ノリが作ると、失敗して材料代が家計の負担になるんだよなぁー。」
「あの……もし良かったら一緒に…」
「えっ!作ってくれるの?」
「いや、だから一緒…」
「ありがとね。じゃこれが材料で、足りない分は何とか腕でカバーしてね。
いや、本当にありがとう!出来上がり楽しみに待ってるね!」
「あっ…うん……。」
ノリタマさんは何とも言えない達成感と目的を果たせた高揚感で一杯になります。
「神に貢げるー!」
そして時は経ち、課題提出のその日がやって来たのでした。
ふわふわー♪
???
ジャーン
イエーー
イ!!
「イエーイじゃないよ。ノリタマさん、放課後職員室来てね。」
「…は?ノリ、うちの神(母)に貢ぎ物しなきゃなんだけど?それより大事??」
「神?学校にいるうちは担任である私が神の代行なんだけど?」
「先生変わってるね♪」
「変わってるのはノリタマさんの頭の中だと思います。
ノリタマさんがクラスの子に家庭科の課題丸投げした事についてなんだけど。」
「チッ。」
「……何なら家庭の方の神も呼んで三者面談でも構いませんが?」
「それは良いです。すぐ行きます。今行きます!」
何かを成し遂げると必ずそこには次の試練があるものです。
がんばれノリタマさん。
プロフィール画像作りましたとさー♪
わざわざ過去のブログにまでコメントしていただき
感謝ですよー♪
そうですよね。
私を自由人に育ててくれた母には感謝しかありません。
今でも大切に崇めて奉っております(笑
古い記事まで目を通してくれてありがとうございます!
四宮様は宮の血筋。現人神(アラヒトガミ)です♪